GIRLS★GIRLS

Madchen, Madchen

Dennis Gansel / Diana Amft,Karoline Herfurth,Felicitas Woll / 2001

★★★★

良く出来ている青春コメディ

 監督のデニス・ガンゼルは、かなり気に入った『RAF/RED ARMY FACTION』の人。本作はその翌年に公開された初の本格的な劇場用映画で、ドイツ本国では大ヒットとなったとのこと。原題の"Madchen Madchen" (aにウムラウト)はまさに「ガールズ、ガールズ」という意味なのだが、残念ながら日本では1999年の"Girl"というアメリカ映画に『ガールズ・ガールズ』というタイトルを付けてしまっていたので、本作は『GIRLS★GIRLS』というタイトルになり、ビデオ化にあたって『過激GIRLS★GIRLS』と改題された。

 高校生の女の子3人が、いいボーイフレンドができない、オルガスムスが得られないといって悩む青春コメディ映画。『アメリカン・パイ』に倣っていえばジャーマン……、いややめておこう。とにかくバカバカしくお下劣な内容なので、「左翼政治映画」のように見えた『RAF/RED ARMY FACTION』のデニス・ガンゼルがこんなものを作ったことに意外感があったらしい。本人はインタビューに答えて、最初からこういう青春映画を作りたかったのだと述べている。要するに、中年のリベラルが期待するような「若いけど政治意識があるやつ」じゃなかったわけである。

 個人的には『アメリカン・パイ』よりも気に入った。根本的に映画作りがうまく、細かいギャグのタイミングがいいので、下品なギャグにも普通に笑うことができる。たとえば『アメリカン・パイ』の、ベッドルームの様子がインターネット上でブロードキャストされてしまうシーンや、『アメリカン・サマー・ストーリー』の、接着剤で手がペニスに着いてしまうシーンなどは、困惑が先に立って笑うことができなかったが、本作ではそのような気まずさはまったくといっていいほど生じない。非常にスムーズに進んでいく。

 主人公の少女にディアーナ・アムフト。奥手のブロンドにカロリーネ・ヘアフルト。ブルネットにフェリシタス・ヴォル。やはり女3人が主人公の『ワイルド・エンジェル』『バンディッツ』ほどではないが、大陸系・ゲルマン系の骨張った感じが面白い。

2002/11/8

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