サンキュー、ボーイズ

Riding in Cars with Boys

Penny Marshall / Drew Barrymore,Steve Zahn,Adam Garcia,Brittany Murphy,James Woods,Lorraine Bracco / 2001

★★★

かなり無理な設定

 ペニー・マーシャル監督作品(ちなみにゲイリー・マーシャルの妹。ロブ・ライナーの元妻)。ベヴァリー・ドノフリオという人の自伝小説の映画化。15歳で妊娠・出産した女性の生き様を描く。そう、この「生き様を描く」という言葉が企画書で強調されていることが容易に想像できる作品である(英語だろうけど)。

 ドリュー・バリモアが主人公の15歳から35歳までの姿を演じる。実年齢が26歳だからちょうどいい、ということにはなっていない。見たら笑うと思う。

 無責任な夫/父親にスティーヴ・ザーン(『ロードキラー』)。最初は無責任な感じが非常にキュートだが、やがて怖くなっていく様子を演じて好演。息子役にアダム・ガルシア(『コヨーテ・アグリー』)、『タップ・ドッグス』)。あまり出番は多くないが、車の中での母親とのやり取りにリアリティを感じさせて好演。主人公の親友にブリタニー・マーフィ(『クルーレス』『インシデント』『17歳のカルテ』)。コミカルながらもほろりとさせる魅力的なキャラクターを造型している。父親役のジェームズ・ウッズは、このタイプの人情ものの父親として完璧。

 と、素晴らしい助演陣がいるにもかかわらず、ドリュー・バリモアの役の無理な設定と、映画作りの完全なるセンスの欠如が祟って、全体としてはかなり退屈な映画に仕上がっている。たぶん原作にも問題はあるのだろう。35歳の女性が過去のすべての行為を無批判に正当化/美化した内容で、特に「私ってキツい性格だけれども、生きていくには仕方がないのよ」というキャラクター設定がつまらない。でも、本作のブリタニー・マーフィとジェームズ・ウッズには一見の価値がある。あと、ドリュー・バリモアがブレンダン・フレイザーに似ているという新たな発見があった。

2002/12/13

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ