ザ・プロフェッショナル

Heist

David Mamet / Gene Hackman,Danny DeVito,Delroy Lindo,Sam Rockwell,Rebecca Pidgeon,Ricky Jay / 2001

★★

策士策に溺れる

 デヴィッド・マメット監督・脚本作品(『スパニッシュ・プリズナー』)。

 ジーン・ハックマン主演の渋い犯罪映画である。それはいいんだが、フランク・オズの『スコア』と似ているところが多く、あちらで派手だった部分がこちらではいちいち地味なので、全体的に貧相に見えたのである。「ベテランの泥棒が、女に惚れて引退しようと決意するが、発注元とのいざこざで最後の仕事を、信用のできない若者と一緒にやらざるをえなくなり、そいつが裏切ってややこしくなる」というストーリーラインが同じで、あちらではロバート・デニーロなのがこちらではジーン・ハックマン、あちらではエドワード・ノートンなのがこちらではサム・ロックウェル、あちらではマーロン・ブランドなのがこちらではダニー・デヴィート、あちらではアンジェラ・バセットなのがこちらではレベッカ・ピジョンという具合である。やっぱりデニーロもノートンもブランドも華があるんだなぁと思ったことだった。

 『スパニッシュ・プリズナー』のときにも感じたのだが、この人は脚本レベルでいろいろと「ひねった工夫」を考えるものの、それを映像化するセンスに欠けているように思う。この点で、フランク・オズの方が、穴のある脚本を見せてしまう才能を持っている。『スパニッシュ・プリズナー』と同じ文面になるが、コン・ゲームの映画として脚本が未消化であることが致命的だった。どういう展開をするのかが大体予想できるのだが、結末だけは予想外の展開をし、それが納得しにくいものなのだ。「してやられた!」という予想外さではなく、「なにそれ?」というそれである。

 このところ「おじいさん」的な役が多くなってきたジーン・ハックマンが現役で働いているのは嬉しかった。その他、彼のパートナー役のデルロイ・リンドーとリッキー・ジェイが渋い。

2002/12/27

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