スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃

Star Wars: Episode II - Attack of the Clones

George Lucas / Ewan McGregor,Natalie Portman,Hayden Christensen,Christopher Lee,Samuel L. Jackson,Frank Oz / 2002

大人の鑑賞に耐えない

 ジョージ・ルーカス製作・監督・脚本作品。『スター・ウォーズ』シリーズ5作目。前の4作は『スター・ウォーズ』(1977)、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(1980)、『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(1983)、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)である。

 ジョージ・ルーカスがプロデューサー業に専念してきたのは、映画監督や脚本家としての才能がないことを自覚していたからだろう、と思っていた。前作の『エピソード1』と本作を見ると、やはりアーティスティックな部分は他人に任せていた方がよかったんじゃないのかと思ってしまう。お話にならないレベルである。「SF娯楽大作なんだから、頭を空っぽにして楽しめばいいんだよ!」と言われても、頭を空っぽにして楽しむためには映画の出来がよくなくてはならない。特にハードSFファンとしては、SF的設定の辻褄の合わなさが致命的に感じられる。ジェダイは傘は使わないのかとか、星系のデータを見つけられなかったオビ=ワン・ケノービがヨーダのところに聞きにいって、「誰かがデータを削除したのじゃよ」と言われてはっと気づくってのは何事かとか、なぜジェダイに対して大砲を使わないんですかとか。

 また本作では、1970年代に作られたエピソード4とのつながりを保つための制約が厳しく感じられた。念を押しておくが、1977年の『スター・ウォーズ』は、あの時点ではやっぱり最先端であり、ワイヤフレームで描かれるデススターのグラフィックスや、ホログラフィーによる通信などはむちゃくちゃハイテクでかっこよかったのである。でも、21世紀に入ってみると(もっと前からそうだったけれども)、たとえばR2-D2の仕様はありえないと思えてくる。ホログラフィーによる通信が安定しないんだったら、音声通信にフォールバックしてはどうかとも思う。映画がちゃんとしていれば、細かいことは気にならなかっただろうけれども。

 個人的には『007』シリーズの『ユア・アイズ・オンリー』(1981)や『オクトパシー』(1983)あたりの温度。昔からあるシリーズだから仕方なく作っているし、仕方なく見るけれども、まあ別に大したことないし、内容もすぐ忘れる。「昔のは良かった」と言えればいいけれども、実は昔のもそんなに大したことはないと、いまになって思う。まあそのときどきの最先端の特撮のショウケースとしては便利かな、というていどのものだ。

2003/1/22

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