少林サッカー

少林足球(Siu lam juk kau)

チャウ・シンチー、リーリクチー / チャウ・シンチー、ン・マンタ、ヴィッキー・チャオ、カレン・モク、セシリア・チャン / 2001

★★★★★

傑作

 チャウ・シンチー監督・制作・脚本・主演。香港で大ヒットした作品とのこと。

 私はここ10年ほど香港映画をほとんど見ていなかったのだが(この映画メモでもリー・リンチェイとジャッキー・チェンの作品ぐらいしか取り上げていない)、本作を見て驚いた。これほど垢抜けた映画を作る香港人がいたのか、と。ギャグのセンスは依然として香港映画的ではあるものの、映像のセンスが国際的に通用する内容になっていて、その微妙なバランスが楽しい。

 とにかく私は、ヴィッキー・チャオが饅頭を作る最初のシーンでメロメロになってしまった。彼女の手と体の動きや髪の毛で隠した顔をとらえる構図と編集が非常にかっこよい。これはチャウ・シンチーがサッカーボールを使ってチンピラたちと対決するシーン、チャウ・シンチーがヴィッキー・チャオをデパートに連れて行くシーン、そしてエピローグのシーンにも言える。この4つのシーンを見られただけでも満足だ。

 CGIの使い方は非常に巧妙。昨今のハリウッド映画と比べれば安手なのだろうけれども、個々のプロットやギャグを効果的に見せるためにツボを押さえた使い方をしていて好印象だった。サッカー大会が始まってからの盛り上げ方もうまく、最後の大必殺技に向かう流れが自然に見える。たしかに、ああいうことをやって、ああいうことをやれば、ああなって勝つのも仕方がないだろう。クライマックスに「大会で勝ち進んだ上での決勝戦」を持ってくるすべての映画の中で、上位に食い込む説得力である。

2003/1/26

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