アトランティスのこころ

Hearts in Atlantis

Scott Hicks / Anthony Hopkins,Anton Yelchin,Hope Davis,Mika Boorem,David Morse / 2001

★★★

安全策

 スコット・ヒックス監督作品(『シャイン』『ヒマラヤ杉に降る雪』)。私はこの人の映画作りの根本的なところが嫌いなんだと思うが、本作は特にひっかかるところがなかった。

 スティーヴン・キングの原作の映画化。デヴィッド・モース演じる主人公が幼い頃を回想するという形式。アントン・イェルチン(『スパイダー』のロシア大使の息子)が演じる幼い頃の彼は、母親のホープ・デイヴィス(『隣人は静かに笑う』で注目宣言をした)と2人暮らし。2階の貸部屋に引っ越してきたアンソニー・ホプキンスが超能力を持っており、冷戦下における政府のサイ研究と何か関係があって追われているらしい。同年齢のガールフレンドがミカ・ブーレム(『ジャック・フロスト』に出ているようだが覚えていない。『マイティ・ジョー』ではシャリーズ・セロンの子供の頃のちょい役。『パトリオット』に出ているようだがわからない。『スパイダー』では誘拐される少女の役。『サンキュー、ボーイズ』ではドリュー・バリモアの小さい頃の役。ドリュー・バリモア本人よりもずっとよかった)。

 地味な話を、これらの人々の落ち着いた演技によって見せるという試みである。私はといえば、アンソニー・ホプキンスのこういう枯れ方はちょっと残念だし、デヴィッド・モースの万感を込めたという感じの笑顔は勘弁してほしかったし、アントン・イェルチンの子役としてのそつの無さがちょっと気持ち悪かった。しかし、ヒラリー・クリントンに似ているホープ・デイヴィスと、ガールフレンド役のミカ・ブーレムは良かった。あと、そもそもの話の発端となった葬式の主役である友人の扱いがずいぶんとぞんざいだと思ったぐらいか。

2003/1/26

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ