スコーピオン・キング

Scorpion King, The

Chuck Russell / Dwayne Johnson(The Rock),Steven Brand,Michael Clarke Duncan,Kelly Hu / 2002

★★★

可もなく不可もなし

 チャック・ラッセル監督作品(『ブレス・ザ・チャイルド』)。『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』のスピンオフで、WWEのレスラーの「ザ・ロック」が演じたスコーピオン・キングを主人公とした外伝。

 このザ・ロックという人の肉体とアクションはたしかなもので、本作はアーノルド・シュワルツェネガーの『コナン・ザ・グレート』(1982)のような佳作になりうる可能性はあったと思うのだが、最初からいかなる意味でも「重厚さ」を追い求めない、製作・脚本のスティーヴン・ソマーズの娯楽路線に沿って作られた映画だった。ちょっともったいない。

 本作の見どころは、ヒロインを演じるケリー・フーのお色気である。1967年生まれだからザ・ロックよりも5歳年上の彼女は、ハワイ出身の中国系だが、フィルモグラフィーを見ると日系の役がやたらに多い。Eva Watanabe、Seiko Kobayashi、Yukiko Fujisaki、Yuriko Oyamaなどの名前が目に付く。「35歳になって何やってんですか!」という側面を度外視すれば、この手のヒロイック・ファンタジーのヒロインとして、アジア系役者としてはピカイチの存在感だった。スティーヴン・ソマーズの傑作『ザ・グリード』で、やはりアジア系の女優がかなり重要な役を演じていたことを思い出した。

2003/4/5

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