非常戦闘区域

Guerreros

Daniel Calparsoro / Eloy Azorin,Eduardo Noriega / 2002

★★★★

けっこう良質な戦争映画

 監督・脚本のダニエル・カルパルソロには、日本に入ってきている作品に『ブラインデッド』(1997)と『パサヘス』(1996)がある(未見)。スペイン映画。

 コソヴォ紛争の際に、平和維持活動のために現地に派遣されたスペイン軍の小隊が大変な目に遭う。この映画メモでは、ボスニア紛争時の平和維持活動を描いた映画として、英国の『ウォリアーズ/インポッシブル・ミッション』とデンマークの『フォーリン・フィールズ』を取り上げている。本作は、これらの映画よりももっとカオティックで、スペイン兵たちは内戦に巻き込まれ、敵対的な地域をさまようことになる。比較するのは間違っているが、『エネミー・ライン』と似たプロット。

 IMDBの、おそらくスペイン人と思われる人たちのレビューを見ると、本作はスペイン映画としては新感覚派に属しているようだ。現代的なリアリズム指向の戦争映画として他の映画先進国の作品に負けていない。予算やスケールの点ではしょぼいにしても、それがかえってリアリティを醸成している部分もある。

 興味深いのは、女性兵士の役割が大きいことである。『バイオハザード』のミシェル・ロドリゲスもあったことだし(これもやはり比較するのは間違っている)、女兵士はラテン系がいいという固定観念が改めて強化された。

 あ、本作を敢えて分類すれば、「リアリスティックなタッチで戦争の不条理を描いた良心的な映画」だと思う。念のため。

2003/5/8

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