ベートーベン

Beethoven

Brian Levant / Charles Grodin,Bonnie Hunt,Dean Jones,Nicholle Tom,Christopher Castile,Sarah Rose Karr,Oliver Platt,David Duchovny / 1992

★★★★

これはやはり傑作だった

 唐突ではあるが、1992年の、セントバーナードのベートーベンが主役の子供/動物映画を再見してみた。監督のブライアン・レヴァントは、この後に『フリントストーン/モダン石器時代』(1994)、『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(1996)、『フリントストーン2/ビバ・ロック・ベガス』(2000)、『スノー・ドッグ』(2002)があり、ぱっとしない。

 しかし、本作は悪くない。2003年のいま見てもそれほど古く感じられないのは、古典的なストーリーを保守的に描いているからだろうけれども、意図的にオーバーアクティングをやっている父親のチャールズ・グローディンを除いて、母親のボニー・ハント、長女のニコール・トム、長男のクリストファー・キャスタイル、次女のサラ・ローズ・カーの演技と演出は時代普遍的に高レベルだ。キャリア初期のオリヴァー・プラットとデヴィッド・ドゥカヴニーが小さい役で出ている。

 いまから振り返ると、本作はエドモンド・ダンテスという名で脚本を書いているジョン・ヒューズの最後の栄光ということになるかもしれない。1992年に『ホーム・アローン2』が、1991年に『カーリー・スー』がある。これにアイヴァン・ライトマン製作、ブライアン・レヴァント監督という要素が絡むのだから、これほど良いものになったのは驚くべきことだと思う。

 ボニー・ハントにとって、本作は出世作というべき作品。非常に制限が厳しかったであろう本作でも、ユーモアのセンスを随所に感じさせる名演。本作を再見したのは、もちろんのことこの人が目当てだったのだが、初めて見たときも強い印象が残ったことを覚えている。普通のファミリー映画の普通のお母さんとはぜんぜん違うのである。

 なお、長女のニコール・トムは、その後成長して『パニック/脳壊』に出ていたようだが、ぜんぜん記憶にない。ポートレート写真を見る限り、ふつうのブロンド女優になったようだ。

 続けて続編の『ベートーベン2』も再見した。

2003/6/6

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