お勧め映画

このページでは、私のお勧めする映画を紹介します。とりあえず『映画メモ』の方をちらっとご覧ください。この『映画メモ』の評価で★が4つまたは5つに相当するような、ここ10年ぐらいの映画を紹介することが目的です。なお、このリストは役に立たない人にはまったく役に立ちませんが、役に立つ人にとっては、プリントアウトしてレンタル・ビデオ屋さんに持っていくぐらいの価値はあるでしょう。

方針として、「なるべく普通のレンタル・ビデオ屋さんに置いてあるようなものを選ぶ」、「マニアにならない」、「スノッブにならない」、「できるだけ新しいものを選ぶ」、「ネタバレを避ける」などを心がけたいと思います。順不同。



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『グース』"Fly Away Home" (1996) ★★★★
キャロル・バラード監督。動物家族愛もの。ギースが群れをなして空を飛ぶシーンが有名になりました。この映画は後半になってストーリーがおかしくなるので、万人に勧めることはできませんが、前半の美しさはそれを補って余りあります。父と娘の愛情とか、自然保護といったサブプロットをすべて無視すれば(ただしそれが難しい)、1つ1つのショットの美しさを堪能できるでしょう。

『犯罪心理捜査官』"When the Bough Breaks" (1993) ★★★★★
マイケル・コーン監督。異常犯罪捜査オカルトもの。日本劇場未公開。TVシリーズの『プロファイラー』のアリー・ウォーカーが主演しています。州警察の女性捜査官が田舎町に派遣され、地元の警察と軋轢を起こしながらも、独自の捜査で犯罪を解決していく。そのストーリーからある種のパターンが予想できて、「ああうんざりだなあ」と思うでしょうが、その予想がほとんどすべて良い方向に裏切られる快作です。それゆえに一般受けしない映画になっているという感じもしますが、『羊たちの沈黙』みたいな甘ったるい楽天的映画に辟易している人にはたまらないでしょう。

『フープ・ドリームズ』"Hoop Dreams" (1994) ★★★★
スティーヴ・ジェームズ監督。バスケ・ドキュメンタリーもの。アメリカの貧しい黒人少年2人を4年ほどにわたって追跡取材したドキュメンタリー。NBAとバスケットボールが黒人少年たちにとってどのような意味を持っているかということがひしひしと伝わってくる作品です。「これって脚本があったんじゃないか?」と思うほど、現実は物語を模倣するという感じの、フィクションだったら「ご都合主義」と非難されかねないようなストーリーなんですが、ノンフィクションだから言葉も出ません。単純に面白いです。

『コリーナ、コリーナ』"Corrina, Corrina" (1994) ★★★★★
ジェシー・ネルソン監督。家族愛ロマンティック・コメディもの。ウーピー・ゴールドバーグとレイ・リオッタと聞くと非常に不安になると思いますが、これがまた驚くほどよくできているロマンティック・コメディです。実際、私はこの映画を見て、ウーピー・ゴールドバーグを初めて良いと感じました。「心の触れ合い」というようなダサいテーマを、悪魔のようなセンスの良さで描いています。それが癪に触る人もいるかもしれませんが。

『ザ・グリード』"Deep Rising" (1998) ★★★★
スティーヴン・ソマーズ監督。ゲテモノ・クリーチャー・アクションもの。豪華客船を深海からの化け物が襲うSFX B級映画。『トレマーズ』という限定状況クリーチャー映画がありましたが、ああいう感じの佳作です(でも『トレマーズ』の方がやっぱり傑作だと思うけど)。修正のしようはいくらでも考えられるのだけど、化け物映画でありながら腹が立たないというレベルをクリアしているのはやはり珍しい。

『デーヴ』"Dave" (1993) ★★★★
アイヴァン・ライトマン監督。ほんわかコメディもの。アイヴァン・ライトマンは嫌いだが『夜霧のマンハンッタン』だけ好きだという人にお勧めします。ケヴィン・クラインがひょんなことから大統領になってしまい、フランク・キャプラ的な話が始まるというもの。

『バウンド』"Bound" (1996) ★★★★★
ウォシャウスキー兄弟監督。犯罪もの。『マトリックス』がどうもヌルくて好きになれなかったという人にお勧めします。こちらはもうビンビンです。水も洩らさぬフィルム・ノワール。むちゃくちゃ良く考えられており、精密な工芸品を見ているかのよう。

『スターシップ・トゥルーパーズ』"Starship Troopers" (1997) ★★★★
ポール・ヴァーホーヴェン監督。SF宇宙アクションもの。いまさらという感じですが、見ていない人は見た方がいいです。アメリカの『メルローズ・プレース』的なTVドラマの世界をパロって、宇宙戦争映画を作るという、恐ろしい悪意のかたまり。これが気に入ったら、ヴァーホーヴェンのオランダ時代の映画を見るとよいと思います。

『マーズ・アタック!』"Mars Attacks!" (1996) ★★★★
ティム・バートン監督。SF宇宙人侵略コメディもの。いまさらという感じですが、見ていない人は見た方がいいです。オープニングの、タイトル・バックに宇宙船が飛んでいるシーンだけでも見物。

『さまよう魂たち』"The Frighteners" (1996) ★★★★
ピーター・ジャクソン監督。SFX幽霊アクション・コメディもの。「マイケル・J・フォックスが幽霊探偵を演じる」という感じのコメディですが、要所要所に普通のハリウッド映画にはないセンスが見られます。ハリウッド映画の文法を守るように見せかけながら、ぎりぎりのところで噴出してくる悪意がスリリングです。

『アイ・ラブ・トラブル』"I Love Trouble" (1994) ★★★★
チャールズ・シャイア監督。ロマンチック・コメディ・サスペンスもの。競合紙で働く新聞記者、ニック・ノルティとジュリア・ロバーツが、互いに反発しながらも一緒に危険に巻き込まれていくうちに、というものです。新聞を印刷する輪転機の古典的なショットに象徴されるように、古き良きハリウッド映画を思わせるような上品な演出。これは掘り出し物。ちなみに監督は、やはり良くできている『花嫁のパパ』の人。

『あなたが寝てる間に…』"While You Were Sleeping" (1995) ★★★★★
ジョン・タートルトーブ監督。ロマンチック・コメディ。サンドラ・ブロックとビル・プルマンという、ほとんど最初から失敗が運命づけられているようなキャストでありながら、驚くほどよくできている映画です。監督は『クール・ランニング』の人ですが、あの映画と同じように、およそ面白く作るのが不可能と思える題材を、細かい映画の技術で面白くしてしまう天才なんじゃないかと思います。私は冒頭の5分ぐらいで泣けました。

『アメリカン・プレジデント』"The American President" (1995) ★★★★
ロブ・ライナー監督。アメリカ大統領恋愛もの。これは個人的な好みが入っていますが、主演女優のアネット・ベニングがあまりにも美しい。この人は1958年生まれですから、この時点で37歳。政治映画としては最低限の正しさは備えているようで、このあたりにもロブ・ライナーのセンスの良さが窺えます。

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