お勧め映画、第2回

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『カフス!』"Kuffs" (1992) ★★★★
ブルース・A・エヴァンス監督。クリスチャン・スレイター主演。ブルース・A・エヴァンス監督は『スターマン』(名作)、『スタンド・バイ・ミー』、『メイド・イン・ヘブン』などの脚本の人で、この『カフス!』が評判悪かったせいか、これ以降、監督作品がないようです。しかし、これはクリスチャン・スレイターのニヤケた感じを非常に効果的に使った、とてもひねくれていて面白い映画。主人公が観客に向かって話しかけるというシチュエーションをこれほどうまく使った映画は他に知りません。

『ジャック』"Jack" (1996) ★★★★
フランシス・コッポラ監督。ロビン・ウィリアムズが、普通の4倍の速さで体が成長してしまう少年を演じる人情もの。ロビン・ウィリアムズの細かい演技が恐ろしいほどの完璧主義で、それを見るだけの価値はあります。それだけでなくこの映画は、母親役のダイアン・レインがとても良い。

『天使にラブソングを…』"Sister Act" (1992) ★★★★
エミール・アドリーノ監督。ウーピー・ゴールドバーグ主演のゴスペル・ミュージカル映画。監督のエミール・アドリーノは『ダーティ・ダンシング』という奇妙な味の映画を撮った人だが、『ワン・モア・タイム』とか『スリーメン&リトル・レディ』というどうしようもないものもある。で、この『天使にラブソングを…』はつまらないけれども、ミュージカル・シーンが非常によくできていてびっくりしました。続篇の『天使にラブソングを2』もなかなかの出来で、ローリン・ヒルが高校生の役で出ている(ただし歌はよくない)。

『ハウスシッター/結婚願望』"Housesitter" (1992) ★★★★
フランク・オズ監督。スティーヴ・マーティンとゴールディー・ホーンのロマンチック・コメディ。フランク・オズだから手堅くまとめているんだけど、とりあえずゴールディー・ホーンが47歳だということに驚いてください。相手役のスティーヴ・マーティンと同じ年齢なのです。スティーヴ・マーティンは1989年の『バックマン家の人々』以来、『L.A.ストーリー』、『花嫁のパパ』、『パパとマチルダ』、『花嫁のパパ2』など、非常に良い映画にたくさん出ている。

『ファーゴ』 "Fargo" (1996) ★★★★★
いわゆるコーエン兄弟の映画。私はこれが一番好きです。次点が『ミラーズ・クロッシング』かな。凝った映像が邪魔になることが多いコーエン兄弟だが、この『ファーゴ』は落ちついています。

『バットマン・リターンズ』 "Batman Returns" (1992) ★★★★★
ティム・バートン監督。まさかこれを見ていない人はいないと思うが、1990年代の最重要の映画なので挙げておきます。

『狼たちの街』"Mulholland Falls" (1996) ★★★★
リー・タマホリ監督。1950年代のLAを舞台とする警察映画。1997年の『L.A.コンフィデンシャル』の方がシリアスでインテンスな分だけ強烈な印象を与えたけれども、こちらの『狼たちの街』も見た当初はかなり興奮しました。

『心の旅』"Regarding Henry" (1991) ★★★★
マイク・ニコルズ監督。ハリソン・フォードが記憶をなくす弁護士を演じる人情もの。マイク・ニコルズは1988年の『ワーキング・ガール』以降、なにか非常に楽天的な映画を作るようになりました。この『心の旅』は真っ正面から人情映画に挑んでいて凄味を感じさせます。

『ロング・キス・グッドナイト』"Long Kiss Goodnight" (1996) ★★★★
レニー・ハーリン監督。『カットスロート・アイランド』に続いて、妻のジーナ・デイヴィスを主演に据えて撮った映画。大味という印象のあるレニー・ハーリンで、この映画もそんなに大したものではないんだが、とにかくジーナ・デイヴィスに対する愛情が画面の端々から溢れ出ていて、これは支持せざるをえないという感じ。ただしジーナ・デイヴィスが好きでないとつらいかも。

『THE WAR/戦場の記憶』 "The War at Home" (1996) ★★★★
エミリオ・エステヴェス監督主演。日本劇場未公開。マーティン・シーン、キャシー・ベイツ、キンバリー・ウィリアムズが共演するベトナム帰還兵もの。たしか舞台劇の映画化で、エミリオ・エステヴェスが家の中でわがままを言って家族を困らせるという非常に地味な映画で、彼のこれまでの監督作が『ウィズダム』と『メン・アット・ワーク』であるということ、出演作も1986年の『地獄のデビル・トラック』あたりから悲惨なものばかりであるということを考えると、この非常に真面目な映画にはある種の感慨がありました。はっきり言ってあまり面白くはありませんが、キンバリー・ウィリアムズも含めて、かなりのテンションがあります。

『しゃべり過ぎた女』"The Positively True Adventures of the Alleged Texas Cheerleader-Murdering Mom" (1993) ★★★★
マイケル・リッチー監督。これはたしかHBOのためのTVムービー。『ミス・ファイヤクラッカー』と並ぶホリー・ハンターの傑作。娘をチア・リーダーにするために人を殺そうとした母親という実話に基づく話。マイケル・リッチーはこのエピソードを奇怪なリズムを持ったコメディに仕上げていて(これは見事)、ホリー・ハンターはわけの分からない南部女を楽しそうに演じている。

『ボビー・フィッシャーを探して』"Searching for Bobby Fisher" (1993) ★★★★
スティーヴン・ザイリアン監督。チェスの天才少年の話。スピード・チェスと正統派チェスの対立というマニアックな題材に、前者は屋外のシーン、後者は屋内のシーンという風に映像のレベルで説得力を持たせることに成功している、かなりよく考えられている映画です。むちゃくちゃ気持ちいいことがかえって不安を掻き立てるんだが。

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